2017年12月17日日曜日

クモマハエトリ

クモマハエトリNandicius kimjoopili♀。
アサヒエビグモ幼体を捕食している。
2018年5月、茨城にて。

韓国産の♀に基づいて記載されたハエトリ。
日本の個体は2014年に本種として同定され、
併せて♂も記載された(Suguro & Yahata 2014)。

♀は背甲~腹部にかけて白色毛が密生し、歩脚は淡黄色。
♂は触肢や第一脚が黒く目立つ。

和名の「クモマ」は「雲の間」の意。
本種♀の白い体から生える黄色い歩脚が、
「雲の間から漏れる日の光」を連想させることに因む。

茨城では、平地林や里山の林縁などで本種に遭遇したことがある。
常緑樹の葉枝上や幹、手すりの上などを歩き回る。

クモマハエトリ♂。2017年5月、茨城にて。

2016年にPseudicius属からNandicius属に転属となった(Prószyński 2016)。

引用文献
Suguro, T. & Yahata, K. (2014). Taxonomic notes on Japanese species of the genera Pseudicius and Tasa (Araneae: Salticidae). Acta Arachnologica 63(2): 87-97.
※和名の由来は和文要旨より引用。

Prószyński, J. (2016). Delimitation and description of 19 new genera, a subgenus and a species of Salticidae (Araneae) of the world. Ecologica Montenegrina 7: 4-32. 


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